66ページ 義太夫節「野崎村の段」から
演奏
豊竹呂勢太夫さん
1965年生まれ。1979年四代鶴澤重造に師事して義太夫の手ほどきを受ける。1982年に国立劇場文楽第8期研修生に編入。1984年に五代竹本南部太夫に入門し竹本南寿太夫と名のり、同年国立文楽劇場で初舞台。1985年に五代豊竹呂太夫の門下となり、1988年に豊竹呂勢太夫と改名。2000年に八代豊竹嶋太夫の門下となる。
第28回国立劇場文楽賞文楽優秀賞(2009)、第32回国立劇場文楽賞文楽優秀賞(2013)、第17回日本伝統文化振興財団賞(2013)、第69回芸術選奨文部科学大臣賞(2019)などを受賞。明朗な発声と伸びやかな美声で、現在の文楽の中で最も充実した太夫の一人。浄瑠璃本や見台の収集など、資料調査の見識にも定評がある。